カナダ生活で感じたこと、考えたこと (Dora's Treasure Box)


by doracanada

カテゴリ:カナダで思ったこと( 14 )

お知らせ

今まで長いこと続けてきたブログですが、このへんで幕を閉じようと思います。



なーんて、
それも寂しいので、別の場所で続けることにしました(笑)。

ミクシィに新しく場所を移しましたので、招待状が欲しい方は、私宛(Dora宛でも個人宛でも結構です)に一言メールくださいませ~(面倒なので、メール内容は「このアドレスに招待して!」だけでいいですよ)。

みなさんお忙しい方ばかりなので、私なんかのブログを読んでいるお時間はないかもしれませんねぇ。でも、「まだまだ付き合ってあげるよ!」という方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡ください。

また、ひとまず、ここでお付き合いはおしまいの方、今まで本当にありがとうございました♪どうぞお元気で。
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by doracanada | 2008-05-16 23:44 | カナダで思ったこと
あっという間に、今年も1週間経ってしまいましたね。

みなさん、新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

クリスマスからお正月まで、忙しく過ごしておりました。クリスマスはメインのグースを旦那に焼かせるも、そのほかは私が担当。どれも簡単だけれど、やっぱり何品か作れば時間がかかる。それに年越し蕎麦ならぬうどんをつくって、年越し。お正月のお節も5~6品用意して、お雑煮をつくりました。お餅は、先日でかけた餅つき大会で買ってきて冷凍にしておいたもの。私、昔はお雑煮を餅なしで食べたりして、餅はあってもなくてもどうでもいい派だったんですが(←邪道!)、今年のお雑煮はとてもおいしかった。お餅がよかったのか、それとも私が年をとって、嗜好が純和風に変わってきているのか(笑)。とにかく、そんな感じで、お正月まで料理ばっかりしていたような気がします。

それが終わったら、仕事の締め切りが入っていたので、年末年始で遅れた分を取り戻すために、集中してPCに向かっていました。それが終わってほっとしたのもつかの間、またポロポロと依頼が入っています。

ポコはパワー全開!魔の2歳児に向かって、爆進中です。もう、一瞬たりともじっとしていない。話す(まだ9割ポコ語ですが)、踊る、怒る、泣く、笑う、食べる。こんな小さな人間に、旦那も私も、一日中フリ回されっぱなしです(笑)。でも、すごぉ~~~く愛しい(←ただの親バカなので、さらっと流してください)。ポコが悲しいとき、ママ~という感じで涙を流しながら抱きつかれると、もう絶対に何からでも守ってあげるからね!という気持ちになります。こういうときは、パパじゃ駄目らしいです。それも実はうれしかったりして。はっは。

そんな感じで、相変わらずポコ中心の毎日ですが、お腹の赤ちゃんはすくすく成長しています(そのはずです)。今度の診察は来週なので、そのときにドップラーで心拍を聞かせてもらえると安心なんですが。日本と違って、カナダでは多くてもウルトラサウンド(エコー)は、妊娠期間中を通して3~4回(?)。今16週に入ったところなので、間もなく胎動を感じられるようになると思うんですけどね。これがあると、気持ちの上でずいぶん安心できるんだけどな。

ニャン吉も元気。毎晩ポコが寝た後は、私たちの側を離れません。夜も、私の枕の上で寝ています。おかげさまで、翌朝起きて髪をとかすと、私のブラシには大量の猫毛!旦那の枕で寝ればいいのにぃ~。・・・でも、ふと夜中に目覚めたとき、ニャン吉の温かい体が側にあったり、手を伸ばして、そのやわらかい毛に触るのって、実は好きだったりします(笑)。ポッと心が温かくなる、小さな幸せです。

昨年家を買ったので、昨日はその内装を決めに行ってきました。新築なので、全部自分たちで選べるんです(とはいっても、「予算」があるので自由にとは行きませんが・・・)。でも、おもしろいですね。私は中学生のときに両親が家を建てているんですが、そのときとはまた話し合うことが全然違うような気がします(それとも、ただ私が知らなかっただけかな)。この内装の打ち合わせ、3回に分けてするということで、次回は2月。肝心の家は10月にできるそうです。

今年は出産、引越しと忙しい年になりそうです。
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by doracanada | 2007-01-08 01:39 | カナダで思ったこと
今さらながら、藤原ていの『流れる星は生きている』を読みました。ポコのご飯の仕度を簡単にしながら、キッチンでも読んだりして(この日の旦那のご飯は、前日の残り物になりました)、2日で読み終えてしまいました。

藤原ていといえば、ご存知作家新田次郎の妻であり、数学者藤原正彦の母。この本は、敗戦後彼女ひとりで3人の子供を連れて、満州から日本へ引き揚げたときの体験を書きとめたものです。当時、長男6歳、次男3歳、長女は生後1ヶ月。思わず、歳の近い姪や甥と姿を重ねたり、ポコが1ヶ月頃の様子や当時の自分の体調、心境を思い出していました。

読むと、当時引き揚げることがどんなに大変だったか、なんとなくわかります。きっと、実際体験していない私の想像力など、はるかに上回る過酷な状況だったと思います。世の中狂っていたとしか言い表しようのない、大陸での生活でした。

最初から最後まで考えさせられたのは、私だったら、著者のようなことができるかということ。困難に直面しても、強く、良心にしたがって、ポコと生きていけるでしょうか。最低の状況に追い込まれると、人間は醜い部分が出てきます。話の中でも、利己主義な人、平気で人をだます人、子供を泣かせたままでいると言って、怒って著者に怒鳴る人、さまざまです。こんな満たされた時代だから、私だったら人をだまさない、弱者には思いやりを持って接する、子連れの人がいればお互いに協力する、なんて言っていられますが、あの時代だったらどうなんでしょう。自分とポコの命を毎日ギリギリつないでいるような生活の中だったら、私は一体どう対応するのだろうと…。もちろん、いつも強く正しい人でありたいと思っています。悪いことをすれば、誰が知らなくても、自分は一生覚えていますから。どんなときでも、自分やポコに恥じない人間でありたいと思います。でも、実際に過酷な状況に直面したら、私はそんな風にいられるのでしょうか。

こんなことを考えさせられた一冊でした。
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by doracanada | 2006-10-14 23:43 | カナダで思ったこと

ひとりごと

そろそろ紅葉が色づいてきれいなんですが、ここしばらく雨続き。週末も雨になるみたいです。ああ、残念。

学校のほうが一息つけたので、こうしてノコノコ出てまいりました。前回の更新から、まただいぶ経ってしまいましたね。実は、家を買おうかという話が出ていて、しばらくの間、週末が来るたびにバタバタと過ごしていました。ポコもすでに1歳6ヶ月。いつまでも狭いアパートじゃかわいそうだものね。一応、気になる物件は見つけたのですが、さて、どうなることやら。まだ何も動き出していないのですが、なんとか話が上手く進むといいなと思っています。

ポコ、ちょっと言葉を発するようになりました。気になる一番初めの言葉は英語、appleでした。ちゃんとLも発音していて、ママ感激。思わずうれし泣きしてしまいました(笑)。ほかの人から見れば、ただ娘がアップルと言ったという、それだけの話なんですけどね。でも、そんなちっぽけなことでこんなに大きな喜びをもらえるなんて、ママとしての役得だなと思います。ポコちゃん、ありがと。

なんか腰が痛いです。PCの前に座りすぎかな。そうそう、3ヶ月ぶりに、夜ソファに座って主人とゆっくりテレビを観ました。毎晩ポコが寝ると課題に取り組んでいたので、本当に久しぶりでした。と言っても、まだ完全に学校が終わったわけではないんですけどね。

はあ、なんか今晩はまったりです。
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by doracanada | 2006-09-30 11:15 | カナダで思ったこと

Dora、ふたたび。

みなさ~ん、お久しぶりです!って、もう誰も見ていないかもしれませんね、こんな弱小ブログ(涙)。最近ジワジワと忙しくなってきて、更新をずっとさぼっておりました。ごめんなさい。

ポコは相変わらず元気いっぱいです。もう1歳2ヶ月。ムチムチあんよで、毎日部屋中をトコトコ歩き回っています。最近は積み木を私に持ってくるので、タワーを作ってあげると、自分で壊して「Oh, no!」のジェスチャー。いえ、言うのは私か主人なのですが、ポコは両手をほっぺにあててニコニコしています。ポコちゃん、これは困ったときの表現なんだけどなー(苦笑)。

夜寝る前は、抱き上げてクリブへ入れようとすると、まず私のほっぺたにポコちゃん自らチュー。私もお礼にチューしてあげると、ナイナイと手をふります(笑)。これは、ポコが寝たい意思表示。そのあとはクリブに入れれば大人しく寝てくれます。

と、ここまで書いたら、ゴミ収集車の騒音でポコが昼寝から起きてしまいました~。ううっ、長い午後になりそうな予感(涙)。

ということで、ちょっと遅いお昼ご飯の用意をします。
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by doracanada | 2006-06-06 03:08 | カナダで思ったこと
しめしめ。ようやくポコが後ろのプレイペンで寝てくれました。カナダに戻って以来、クリブに入れようとすると猛烈に反発するポコ。昼寝のために軽く授乳し、ウツラウツラしたところを見計らって寝かせようとするのですが、体を魚のようにぴんぴんそらせて大泣きし始めるのです。すでにかなりの身長・体重があるので、それを抱える私はまるでハトヤのCM状態。なんとか落とさないようにしてクリブに入れるも、ポコは自分の泣き声で目覚めてしまいます。そして、昼寝しなければ当然夕方には疲れてグズグズ。今まで何の問題もなかったので、私も何日かは寝かせようとしていました。でも、3日4日と続けて寝てくれないといい加減うんざり。毎回聞くしかないあの泣き声が、ストレスになってきました。
「Forget it...」
英語でいうとまさにこういう心境(笑)。以来、ポコを寝かしつけようとするのはやめました。「ポコは昼寝しないもの。寝てくれたらラッキー」ぐらいに考えていると、気持ちの上でもずいぶん楽です。

昨年は出産、引越し、帰国とイベントが目白押しで、次から次へと片付けるので精一杯でした。でも、日本での長期滞在から戻った今、ゆっくりと自分の生き方のようなものを考え始めています。もちろんこれからしばらくは子育て最優先の時間が続くでしょう。また、それは私の望みです。でも、同時に育児だけにすっぽり埋まってしまうのではなく、すぐに行動に移せるように常にアンテナは張っていたいと思うのです。私は文章を書くことが大好きです。最終的には、将来そっちの方向で仕事をするのが夢です。過去にライターのお仕事の手伝いをさせていただいたことがありますが、書くというのはそれはそれは難しいことでした。でも、やっぱりいつか書いてみたい。そんな風に思っています。
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by doracanada | 2006-02-17 06:12 | カナダで思ったこと

最後に飛び込む先

私と日本にいる母との関係はすこぶる良い。でも、こうして(私が)大人になって、親子関係が少し変わってきたような気がする。

離れているからこそ、心配かけまいと母には言えないことがある。そして私も30歳を超えて少し角が取れ妥協するということを覚えたので、若い頃のように白黒はっきりさせるような厳しい要求を他人に対してしなくなった。

昔は若くて何もわからなかった分、母には体当たりで何でも話せた。楽しいことも悲しいことも、それから母に対して腹が立ったときも、手加減しないで全部話すことができた。泣きながら食ってかかることもあった。でも、今はそれができない。悲しいことは後になってから最小限にして話し、母に腹が立つことがあれば私は黙ってそれを消化してしまう。

その点、ひとつ年下の妹はいい話相手だ。小・中だけでなく、偶然にも大学を出るまでずっと一緒に同じ学校へ通った私たち。家族の話だけでなく、友達の話をしても先生の話をしてもツー・カーだ。私が妊娠した今は、出産経験者としてよき先輩でもある。彼女にはいろいろ話すことができるので気が楽だ。

でも、私にとって妹は妹。「彼女の前で素直に泣けるか?」と自問すれば、姉のプライドなのか、やはりためらう自分がいる。小さい頃は毎日のように喧嘩して、もちろん私が泣くこともたまにはあった。でも、今はあの頃のように何も考えずにワーンワーンと泣くことはできない。これが大人になるってことなら、ずいぶん窮屈だなと思う(苦笑)。

そこで、「じゃあ、私は誰の前なら何も考えずに話せる?泣ける?」と考える。すると、一人だけそういうことのできる人が私にもいた。それは「旦那」である。彼になら何でも手加減なく話せるし、涙が出てくれば隠す必要もない。私を受け止めてくれるのがわかっているから、そのまま甘えて自分を預けられる。

昨晩、夜中に目を覚まして眠れなくなったときに、実はこんなこと(↑)を考えていた(妊娠も36週目になると、しょっちゅう目が覚めるのです)。脇でグーグー寝ている旦那と私の枕の上でこれまたピーピー寝ているニャン吉を眺め、そしてお腹のポコが元気にグリグリ動くのを感じながら、私ってけっこう幸せなんじゃないかなーと思ったりしたのだった(←眠れない不幸はあえて無視〔笑〕)。
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by doracanada | 2005-03-02 23:08 | カナダで思ったこと
土曜日。風の強いこの地域の体感気温はマイナス16度。何も用事がなければ家で一日中過ごしていたいような寒さだ。でも、ちょうどPrenatal Vitaminsを切らしてしまった上、他にも買いたいものがあったので、旦那と歩いてドラッグストアへ出かけることにした。

最近ぐんぐんお腹が大きくなってきているせいか、外出の仕度が大変になってきた。私は、タイツとジーンズを身につけるだけで息があがってしまう(笑)。しかもこの時期は上下ともに何枚も重ね着をするしかないので、体温の高い妊婦は家を出るまで暑くてたまらない。靴下は旦那にはかせてもらい、ブーツはこれまたふーふー言いながら何とか自分で履いている状態だ(笑)。

ドラッグストアまでは歩いて10分弱の距離。いつもなら適度な散歩だが、こう寒いとかなりつらい。ダウンタウンのビルの谷間を歩いていると、耳も頬も寒さや痛みを通り越して何も感じなくなる。特に行きは向かい風だったので、帽子やマフラーも大して役に立たなかった。

店についてようやくほっと一息。必要なものをカゴに入れて旦那とレジへ行く。たまたま誰も並んでいないレジを見つけられたのでラッキーと思っていたら、実はそれが大きな間違いだった。

このレジ係の女性、とにかく仕事が遅い。私たちが買ったのは10点程度。ひとつずつスキャンして袋に入れてくれるのはいいのだけれど、何をどうやるとそんなに遅くなるんだろうと思うほど動作がノロノロ。でもまあ、ここはカナダ。特に急いでいるわけでもないし気長に待つかと彼女を観察していると、ビニールの袋を一枚開けるのにも慌てる様子は全く見られない。全部スキャンし終わって合計のボタンを押してくれれば、彼女が品物を袋に入れている間私が支払いの準備をできるのに、押してくれないから合計がわからない。私はそこにボーっと突っ立ったまま。ようやく全部袋詰が済んで合計を表示してくれたので、私はそこで初めてお金を取り出す始末。その間にも、私の後ろには買い物を済ませたお客さんが続々と並び始めていた。

私が現金を出すと、10セント硬貨が足りなくなってきていたのか、半分包み紙の開きかかったロール状のお金がレジの10セント硬貨を入れる部分に入っていた。すると彼女、そのロール紙を人差し指と親指でちびちびはがし始め、小銭を全部トレーの中に空けようとしている。そんなもん、卵を割るように真中をゴチッと破いて、後は両端から親指で中身を押してやればあっという間に全部出てくるのに。「あの~、私の後ろにこんなにお客さんが並んでいるですけど。トレーの中にはまだ何枚か10セント硬貨が入っているようですし、並んでいるお客さんを全員さばいてからロール紙をはがしても遅くないんじゃないですかぁ・・・」。私は胸の中でつぶやいてみたが、もちろんその声が彼女に届くはずもなく、彼女は時間をかけてロール紙をはがし、さらにその作業途中でちぎれ落ちて10セント硬貨の中に混ざってしまった小さな切れ端もご丁寧につまんで拾っていた。

店を出て旦那と彼女の作業の遅さに驚いた話をしつつ、寒い中家路についた。家につくと、途端に暖かい空気が顔をおおう。こんな日は家にいるのが一番だね~と旦那と話し、お互いにリラックスモードに入った。私は買ってきたものをしまう。ところが、ここで妙なことに気がついた。買ってきたはずのPrenatal Vitaminsがないのだ。彼女がスキャンしたのを覚えているし、レシートを確認すると確かに支払いもしている。おかしい。旦那に話し、もう一度家の中を確認し、それでもないのでドラッグストアに電話した。すると、「レジのところにありました」としゃーしゃーとした返事。おいおい!あの女性、仕事が遅い上に出来ないのかっ!!私はもちろん、カナダ人の旦那もこれにはさすがにあきれていた。あれだけ遅かったら、せめて袋詰ぐらいはきちんとできるものじゃないかと(苦笑)。というか、袋詰なんて誰にでもできる一番簡単な仕事じゃないだろうか。私たちはもう一度外出の仕度をし、寒い中ドラッグストアまでPrenatal Vitaminsを取りに行くはめになった。あの店員めっ!

ドラッグストアで無事に品物をもらい外に出たところで、ちょっと気になったことを旦那に聞いてみる。「ねえ、ところで誰かきちんと謝った?」思ったとおり彼の答えは「ノー」。信じられない・・・。さすがカナダ人。ここまで来ると、腹が立つというよりやっぱりやつらはそう出たかとある意味で感心してしまう(苦笑)。こちらの人も悪いと感じればソーリーと言うので、つまり誰も悪かったとは思っていないということだ。お店のマネージャーのような人がれいのレジに残されていたPrenatal Vitaminsを旦那に渡してくれたが、「Here you go.」「Thanks.」「You're welcome.」の会話の流れに、「なんでうちらが”ありがとう”を言わなきゃならないんだ?」と私は不思議に思ったのだった。

カナダに来たばかりの頃は、こういう他人のミスで起こったトラブル、しかも誰も謝りもせず助けてもくれない状況に、涙が出るほどストレスがたまったものだ。世界最高水準のサービスを提供する(と個人的に思っている)日本からやってきた私は、こういうことがある度に「なんでよっ!」と思った。今回のことだって、日本だったら当然店側がそれなりの謝意を表明し、謝られればこちらも「人間ですからミスもありますよ。これからは気をつけてくださいね」で済む。でも、カナダではみんな知らん顔ということもある。会社など組織レベルではなく、あくまで各個人での対応と考えているからだろうか。「私が悪いんじゃないし、正直なところ痛くも痒くもない。だから、後は自分でなんとかしてくださいね」ということが起こりうるのだ。言葉のハンデがある上にこれはつらい。

カナダに住んで4年経った今は、私の中に何をするにもこういうことが起こりうるという前提ができた。だから、もう驚きもしないし腹も立たなくなった。ただ「はあ~、またか」とあきれるだけ。とっても簡単なことがものすごく大きな問題になりうる、カナダのサービスについてはこんな認識が必要だ。これが私が4年間で身をもって学んだことである(笑)。
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by doracanada | 2005-01-18 02:51 | カナダで思ったこと

Remembrance Dayに思う

昨日、カナダはRemembrance Dayだった。この日は、祖国のために戦った兵士たちに感謝し、亡くなった方を想う慰霊祭が全国各地で開かれる。首都オタワではConfederation Squareの戦没者記念碑前が会場になり、元兵士たちも参加した慰霊祭となる。

第一次世界大戦参戦者は平均年齢100歳以上、同じく第二次世界大戦は80歳以上。第一次世界大戦参戦者の生存者は、カナダでは8人となった。昨日は小雨の降る肌寒い天気だったが、そのうちの1人、104歳の男性が車椅子に乗って参加されていた。そんな年齢になってまでも、彼をこの慰霊祭に参加させるものは何なのだろう。すでに老人となった元兵士たちが涙を流す姿を見て、戦争から受けた心の傷の大きさを考えさせられた。共に戦った友の死、未来あるはずだった若者の倒れる悲惨な光景。きっと私などには想像もつかないほど深く大きいものなのだろう。

慰霊祭は、参加者の行進で締めくくられる。まずは元兵士たちが隊列を組んで進む。この80歳を超えた老人たちに向かって、沿道では、慰霊祭に参加した一般市民が「ありがとう」のサインを掲げているのが目に付いた。そう、ありがとうなのだ。あの日、彼らが若い命をかけてイギリスとカナダのために戦ってくれたから、今のカナダがある。行進を続ける老人たちの顔が、誇らしげに輝いていた。

それを見たとき、私は「いい日だな」と純粋に思った。そして、日本にはこのような日がないことを残念に思った。旦那に「日本もこういうことをするといいのにね」とぽろっと言うと、彼は「日本は総理大臣が靖国神社を参拝するだけで他国からいろいろ言われるんだ。こんなことできるわけないだろう?残念だけど、おそらく日本とドイツはこういうことはできないんじゃないかなぁ・・・」と言う。確かにそうかもしれない。しかし戦争の是非・善悪はさておき、兵士個人のレベルで言えば、誰もが自国の、そして愛する人たちのために戦ったのだ。カナダ人もイギリス人も日本人もドイツ人も。勝ち負けがある以上、裁く方と裁かれる方が出てくるのは仕方がない。でも個人レベルで見れば、戦争では、結局みんな同じことをしている。

友人が小学校で教師をしている。社会科の時間、彼が日本は侵略戦争をしたと教えると、翌日生徒の祖父が怒って学校に抗議に来たそうだ。今思えば、彼は植民地政策に基づいて戦争をした日本を見て、そしてこの老人は実際に参戦した個人のレベルで話していたのだろうと思う。

私は、戦争をした日本は正しかった、あるいは間違えだったとここで言うつもりはまったくない。ただ、あのときに命をかけて戦った人たちに敬意を表したいだけである。

*先日、旦那の誕生日に作ったチョコレートケーキです。
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by doracanada | 2004-11-13 11:59 | カナダで思ったこと
Thanksgivingも終わり、カナダはまさに紅葉の季節。今週末、旦那と近くの州立公園へドライブに出かけようと話している。このあたりでは、そろそろメープル街道目当ての日本人観光客がたくさん見られるだろう。街でふと日本語を耳にすると、なぜか少しうれしくなったりする(笑)。

日本といえば、先日、鈴鹿でF1の日本グランプリがあった。旦那は大のF1ファン。もちろんテレビに張り付いて、ライブでレース観戦。深夜2時、3時になるというのに、ご苦労なことである。レース前には、テレビで鈴鹿の紹介のようなものを放送していた。それを見ていた旦那が、嬉々として言った。

「なんだ、Doraの実家から近いじゃん!今度日本へ行ったら、鈴鹿でレース観戦したい!」

私の実家は茨城である。「茨城と三重じゃ、全然近くないよ~」と思いつつ、瞬時にチケット代、交通費、滞在費までを大まかに計算し、ダメダメと返事をしておく。

カナダ生まれの旦那にとっては、おそらく北海道-沖縄間ぐらいでようやく遠いと感じる距離なのだと思う。ここから同じオンタリオ州内の旦那の実家まで、約750キロ。ThanksgivingやChristmasなどの行事があれば、私たちは車で片道6時間かけて帰る。つまり、旦那にとって750キロぐらいは、前の晩に「よし、明日行くか」と言って移動できる距離なのだ。彼は、先日もカルガリーまで日帰り出張してきたばかり。飛行機で片道4時間、時差2時間(だったかな?)のところだ。日本人の感覚なら、これは絶対1泊の距離だろうと思うのだが、旦那はぶーぶー言いつつも日帰りのほうがいいからと出掛けて行った。

日本にいる頃、私にとって2時間のドライブは前の日から準備すべき外出だった。コンビニでお菓子や飲み物を買って、翌日は朝早く出発。車の中でそれを食べながら、家族や友達とワイワイやる。日本で2時間走ったら、どのぐらいの距離になるだろう。せいぜい200キロ弱ではないだろうか。それでも、私にとっては立派な遠出だった。しかし結婚してからは、おかげさまで私も2時間ぐらいのドライブなら気軽に出られるようになった。

この距離感覚の違いを旦那に話したら、笑いながら彼も日本人との間に少しズレを感じると言っていた。昔、友人のトロントでの結婚式に出席したとき、旦那は式後、披露宴までの空き時間に日本人招待客の接待を任されたそうだ。そこで何をしたいかとたずねると、口を揃えてここまで来たらぜひナイアガラの滝が見たいという。でも、トロントからナイアガラまで車で往復4時間。披露宴開始の時間を考えると、ナイアガラには10分いられるかどうかだ。それでもいい!と皆最初は言っていたそうだが、それではいくらなんでもあわただしいので、結局この話はなくなったらしい。

同じオンタリオ州内とはいえ、こっちは広い。同じ県内にあるというのとはわけが違うのだ。そういえば義姉の旦那がカナダ在住のイギリス人なのだが、イギリス人もこの傾向にあるらしい。イギリスに住んでいる彼のご両親は、誰か家族がカナダに来ることになったとき、義姉の旦那に頼んだそうである。

「ハリファックスに着くらしいから、ちょっと迎えに行ってやってくれ」

まるで車で20分ぐらいの距離を言っているようだったらしい。ちなみにハリファックスは、義姉夫婦の住む町に一番近いトロント空港から、飛行機で約1時間半。大西洋に面している。

これって、やはり育った国の大きさによるのだろう。カナダは大きい、このことを忘れないようにしなければ(笑)。

*Thanksgivingに旦那がチキンを焼いてくれました(ターキーは、ふたり分には大きすぎるので)。
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by doracanada | 2004-10-16 00:01 | カナダで思ったこと