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カナダ生活で感じたこと、考えたこと (Dora's Treasure Box)


by doracanada

カテゴリ:ことば( 2 )

日本語か英語か

先日、アマゾンで注文した日本語の絵本が届きました。厳選6冊!本当はもっと欲しかった~。他にもう1冊と(これは、私の乏しい日本語の知識を補うため。これがなかなかおもしろい!)、CD2枚(日本語の歌や言葉あそびが収録されたもの)を買いました。ポコはどの絵本にもそれなりに興味を示してくれたので、とりあえず一安心。中でも1冊は大のお気に入りになりました。表紙を見せただけで笑います。たまに喜びの奇声まであげて(苦笑)。CDのほうは、もう少し大きくならないと楽しむのはちょっとムリかな。でも、私はそれなりに満足しています。

最近、絵本の買い物が楽しくて仕方ありません。カナダでポコに日本語を楽しみながら覚えてもらうには、私がそういう環境を自然に作らなくちゃいけない(旦那は相変わらず英語オンリーなので。←根に持っていたりする)。絵の雰囲気がやさしくて使っている日本語の音がきれいだと、「ああ、ポコに読んであげたいな~。喜ぶだろうな~」と思います。そして気がつくと、できるだけ日本の文化や習慣、昔話にもとづいた本を選んでいます。不思議ですね。日本に住んでいたら、きっとこんな視点で絵本を選ぶことはなかったと思います。カナダで生活するようになって、いつの間にか「日本人である」ということにコダワリを持つようになりました。そして、それを娘のポコにも感じてもらいたいのです(強制的にではなく、あくまで自然に)。

日本へ一時帰国して以来、私は圧倒的に日本語を使うことのほうが多くなりました。日中ポコとふたりで過ごすときは当然日本語(帰国以前はうまく切り替えられず、英語で話すことが多かった)。テレビでは、録画しておいた日本語の子供向け番組が流れています。そして夜はこのとおりPC三昧。今週末は旦那が泊りがけで外出しているので、さっきようやく起きてきたニャン吉相手にヘタクソな英語を使っている自分を発見し、とっても新鮮でした。おお、そうだった。ここはカナダだっけ!

ああ、私の英語。これでいいのか?!ポコの日本語より優先すべきという話もありますが…。
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by doracanada | 2006-03-26 14:01 | ことば

『にほんごであそぼ』

『にほんごであそぼ』というNHKの番組があります。ポコはこれが大好き。カナダで契約している日本語チャンネルで放送されるものに加え、日本で録画してきたものも毎日飽きずに見ています。
初めて私がこの番組を見たのは、まだポコを妊娠する前でした。偶然目にしたのですが、終わった後、内心「なんだこれは・・・」と思いました。タイトルから、もっと歌のたくさんある楽しいものを想像していたのです。でも、出てきたのは狂言や映像と共に映る擬態語、意味を成さない平仮名のられつ、など。そして、誰も何も説明してくれません。何について見たのかと聞かれたら、どう言葉にまとめればいいのかわかりませんでした。
でも何度も見ているうちに、私もこの番組が好きになりました。自分なりに思うのは、ここでは私達が学校で習ったような日本語を扱うのが目的ではないということです。もっと単純に、ポコのような幼い子供でも言葉の美しい語感やリズムを楽しめるような構成になっているのだと思います。
学生時代、私は古文が嫌いでした。昔の話は興味深く、決して嫌いではないのに、それを読むためにまず文法を詰め込まれると拒否反応が起こるのです。おかげさまで、私の古文の成績はさんざん(←言い訳〔笑〕)。だから、私の中には「古文=難しい、楽しくない」という思いがあります。でもポコは、番組に出てくる狂言師野村萬斎さんの『二人大名』や『奈須与市語』が大好き。当然、内容は理解していないでしょう。でも、始まった途端にニコーッと満面の笑みです。これは、ポコにとってその言葉のリズムが楽しいのだと思います。
この番組では、有名な作品の一部や俳句などの引用もします。中には、文豪たちが言葉を選び抜いて生みだした作品を途中で勝手に切り抜くことに反対な人もいるようです。でも、私はそこまで難しく考えなくてもいいと思います。この番組は、まだ頭と心のやわらかな幼児が対象なのです。いつか大きくなったときに、「あ、この文章知ってる!この作品からだったんだ。じゃあ、読んでみようかな」と思ってもらえたら、それで大成功ではないでしょうか。今のうちに美しい日本語に耳をさらし、言葉の楽しさを目と耳、そして口で覚える。私は、それでいいと思います。
異国で我が子に日本語を覚えてもらうことは、そのママたちにとって大きな課題です。つらく苦しかったら、子供は嫌がるでしょう。そんな中、この番組はうれしい味方ですね。
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by doracanada | 2006-03-07 05:16 | ことば